転ばぬ先のバックアップ!

 W-ZERO3は「Windows Mobile5.0日本語版」というOSを搭載した携帯電話(PHS)です。今までの携帯電話(PHS)と違って、まだまだ基本ソフトウェアとして安定しているとは言い難い面があります。さらに、さまざまなアプリケーションを自分の好みによって追加して機能を追加できるという非常に楽しみな面がある反面、あまり機能を追加しすぎると動作が不安定になってしまうというデメリットもあります。そんな時にあわてなくてもいいようにある程度使い方が定まった時点でその環境をバックアップしておくことをおすすめします。バックアップをとるためにはもともと搭載されている「バックアップツール」というアプリケーションを利用します。
「バックアップツール」の起動は「スタートボタン」→「プログラム」→「バックアップツール」をタップして起動します。
 起動するとまずはバックアップに必要な容量を自動的に計算してくれます。その後上の画面になります。バックアップ先は「メインメモリ」と「miniSDカード」を選択できますが、可能な限り容量に余裕のある「miniSDカード」を指定しましょう。

 「バックアップの作成」をタップすると上の画面になります。そのまま「OK」をタップします。

 バックアップが開始されるとインジケータが進行状況に応じて進んでいきます。このとき画面をタップしたり他のアプリケーションを使ったりしないようにしましょう。

 バックアップの作成が完了すると作成したバックアップファイルを自動的に検証してくれます。

 バックアップが完了すると上の画面のようにその旨メッセージが表示されます。これで終了です。「OK」ボタンをタップしましょう。

 標準の「バックアップツール」はそのままでは残念ながら1世代のバックアップしかとることはできません。新たにアプリケーションを追加したり、設定をいじったりしたあとで、もう一度バックアップをとりたいときには、上の画面に出ている「バックアップの削除」をタップして以前とったバックアップを削除してやると新たにバックアップをとることができます。

 どうしても、バックアップを複数残しておきたいときなどはバックアップファイルが納められているフォルダの名前を変更してやると新たにバックアップを作成してやることができます。標準では「バックアップツール」は「メインメモリ」または「miniSDカード」の「CEBACKUP」というフォルダを作ってその中にバックアップファイルを作成しますので、このフォルダ名を変更してやれば複数のバックアップをとることができます。私は「CEBACKUP」のあとに日付をいれることで管理しています(こうすればいつとったバックアップファイルかすぐにわかりますし、そのフォルダからバックアップを戻してやりたいときには、再び「フォルダ名を変更する」で、日付の部分だけを取り除いてやればよいからです。

「バックアップは転ばぬ先の杖」です。いろいろといじってみたあとで、安定して使えるようになったなぁ、と思ったら早めにバックアップをとるようにしておきましょう。